サラリーマンが確実に資産を増やすには、どうすれば良いでしょうか。
少し前までは、真面目に働いてさえいれば年功序列で給料が右肩上がりに上がっていきました。ところが日本的な雇用システムが崩壊を迎えつつある今、黙って会社にしがみついているだけでは資産はいつまで経っても増えません。
ここでは、サラリーマンが確実に資産を増やすために必要な行動を3つに分解し、それぞれについて重要な考え方を説明したいと思います。
資産を増やすための方法は3つしかない
資産を増やすと言うと、難しく聞こえるかもしれません。しかし結局のところ、資産を増やす方法は3つしかありません。収入を増やし、支出をコントロールし、余ったお金を運用する、これだけです。
どんなにお金持ちだろうと、普通のサラリーマンだろうと、結局のところやる事は同じです。
この3つについて、1つずつ見ていくことにしましょう。
収入を増やす
資産を増やす上で最も重要な事は、収入を増やすことです。いわば水道の蛇口をひねって、たくさんの水が入ってくる状態にすることです。
サラリーマンにとって1番大きな収益源は、会社からもらう給料です。ただし、給料が高ければ高いほど良いと言うわけではありません。仕事が激務で、肉体的にも精神的にも負担が大きいような場合、もらえる給料に見合った労働とは言えません。
サラリーマンが資産を築く上で重要なのは、会社以外からの収入源をいかに増やすかということにかかっています。自分の持つ労働力と言うリソースをすべて会社に捧げるのでは、効率的に資産を増やすことはできません。
給与額はそれほど高くなくても、体の負担が小さく、余ったリソースをその他の収入源確保に割り当てられるかが重要です。いわゆる「ゆるふわ企業」に勤めることが、私の考える最強のサラリーマンのやり方です。
これからは「ゆるふわ企業」で働こう。ホワイト企業との違いは?
また、サラリーマンは会社からもらう給料を含めて、全部で4つの財布を持つべきだと言う考えがあります。収入源を分散することで、資産形成のスピードを上げるのです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
支出を減らす
資産形成で次に重要なのが、支出をコントロールすることです。元栓をしめて出て行く水の量を調整するのです。
支出を減らす上で最も重要な事は、実は家計簿をつけることです。毎月いくら使うかをあらかじめ決めた上で、毎日使っている金額を「見える化」しておきます。こうすることで、無駄な出費を抑える気持ちが格段に高まります。
家計簿といっても、ノートやExcelに手入力するのでは長続きしません。私のオススメはマネーフォワードと言うアプリです。マネーフォワードを使うことで、支出や収入の金額がほぼ自動で記録されます。
家計簿をつける上で重要なのは、いかにして楽をするかです。家計簿自体は資産を生み出すわけではありません。家計簿の記録に余計な労力を使っていはいけないのです。
家計簿をつけると、どこにどんな支出をしているのかが見えてきます。そうすると、余計な出費がどこにあるのかが分かるようになります。
ほとんどの場合、固定費の見直しをすることで大幅に支出を減らすことができます。携帯電話は格安SIMになっているか、余計な保険金を支払っていないか、これらを見直すだけで家計は大きく改善します。
次に無駄なのが交際費です。たいして面白くもない上司の話や、同僚と愚痴を言い合うだけの飲み会は全てキャンセルしましょう。
家計管理については以下の記事をご覧ください。
家計管理のコツは手を抜くこと。アプリを使って賢く貯蓄しよう。
投資する
収入を増やし、支出を減らすことで、手元に資金が貯まります。資産を増やすために最後に重要となってくるのが、この資金を使って投資することです。
投資の方法は、株や債券などにする場合と、不動産などにする場合の2つに分けて考えます。
株や債券などはペーパーアセットと呼ばれます。サラリーマンがこうしたペーパーアセットで資産運用する場合、そのやり方はほぼ一択で決まります。インデックスファンドと呼ばれる投資信託を購入すれば良いのです。
これにiDeCoやNISAといった税制優遇が受けられる制度をうまく組み合わせることで、運用リターンを高くすることができます。
個別株やFX等で一発逆転を狙おうとしてはいけません。そうした方法で資産を築けるのは、本当にごく一部の、しかもただ単にラッキーだっただけの人です。そこに再現性は全くありません。
サラリーマンが資産を築く上で、博打やギャンブルをする必要はありません。すでに給与所得という安定した収入基盤があるのですから、無理をせずにコツコツと確実な方法で資産を積み上げていけばよいのです。
資産運用については以下の記事をご覧ください。
【決定版】資産運用の初心者はこれだけやれば十分【株・投資信託】
一方でペーパーアセットだけを持っていても、資産の増え方は限定的です。投資リターンが高いと言われている株式による運用でも、その値はたかだか5〜7%程度です。
そこで大事なのが、不動産などのリアルアセットに投資することです。
不動産投資は敷居が高く思われがちですが、大家業というかたちでサラリーマンが収益不動産を持つケースは増えてきています。これは投資であるとともに、事業収入基盤を作ると言う事でもあります。例えば、古いアパートや戸建てを格安で購入し、セルフリフォームで修繕してから物件を賃貸に出すとっいった方法は、投資というよりも事業に近いやり方です。
不動産投資に興味が出てきたら、まずは以下の書籍を読んでみてください。ボロ物件投資のカリスマと呼ばれている加藤ひろゆきさんの著書を読むと、いかにして不動産で収入を得るのかについてのイメージが湧いてきます。
まとめ
資産を増やすために必要な行動を3つに分けて考えることで、次に何をするべきかの見通しが立てやすくなります。
大事なのはこれらの3つのバランスを良く考えることです。
例えば、大きく収入が稼げるような会社に勤めることができたとしても、飲み会などの接待が多ければ支出額も増えてしまいます。激務であった場合、副業や不動産投資に費やす時間も確保できないでしょう。
サラリーマンが資産を増やすために必要なのは、逆説的ですがサラリーマンの時間をいかにコントロールするかにかかっています。
バランスよく行動することで、効率的に資産が増える体質作りに励みましょう。