勤め人の卒業

セミリタイアではなく、勤め人卒業という生き方を目指そう

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いつの日か会社員を辞めて、のんびりと暮らしたい。そう願っている人は多くいるでしょう。

最近ではセミリタイヤですとか、不労所得と言った言葉をよく耳にする機会が増えました。

個人のブログなどを読んでみると、普通のサラリーマンでもやり方によっては早々と引退している人も多くいます。そんな人たちが共通して口にする言葉があります。それが「勤め人の卒業」です。

今回はこのブログのタイトルにもなっている勤め人卒業について、セミリタイアとどう違うのか、彼らは不労所得を手に入れているのか、そんなことについてまとめてみました。

セミ・リタイア、アーリー・リタイアという生き方

セミリタイアやアーリーリタイアと言う生き方が注目されています。

私が初めてセミリタイヤと言う言葉を耳にしたのは、タレントの大橋巨泉さんでした。

それまでの人気タレントと言う地位を捨て、ハワイに移住して優雅に暮らす。当時そんなことをする人は少なく、とても珍しく取り扱われていたように思います。

それと同時に、そんな生き方を自分もしてみたいと思ったサラリーマンも数多くいたことでしょう。

アメリカやヨーロッパでは、若い頃にがむしゃらに働いて富や名誉を築き上げ、40代半ばまでに仕事を辞めて第二の人生を謳歌すると言う生き方が珍しくありません。海外の事情に明るかった大橋巨泉さんは、そのような生き方をいち早く耳にし、ご自身でも実践されたのでしょう。

まだ10代だった私は、そんな大橋さんの生き方を聞いて、「ふーん、そんなことをする人もいるのだなあ」と思った程度でした。

若者だった私にとって仕事とは、熱意ややりがいを持って取り組むものであって、そこから引退したり逃げ出したりするという感覚が分かりませんでした。

そもそもリタイヤした後の人生で、一体何をすると言うのでしょう。そうまでしてやりたいことがあるのならば、それを仕事にしてしまえばいいではありませんか。

今流行りの「好きなことでいきていく」。そんな人生こそが、私の憧れていたものでした。

勤め人として生きることの不自由さ

私の好きなこと、それは科学でした。

そこで私は大学院に進学し、バイオテクノロジーの研究をし、そして博士号を取りました。プロフェッショナルの科学者になったのです。

ところがそこで待ち受けていたものは、残酷な現実でした。

好きな研究はやらせてもらえず、教授から言われた作業を黙々とこなす日々。給料は安く、非正規雇用の身分はいつまでたっても安定しません。

私は思い切って科学者の道を諦め、民間企業で働くことを選びました。

そんな企業での仕事も最初のうちは楽しかったのですが、時が経つにつれて新鮮さは色あせ、退屈なルーティンをこなすだけの日々となりました。

なによりも私に徹底的に足りなかったもの、それは与えられた命令を確実に実行するという従順さでした。

そう、わたしには「勤め人」としての資質がまったくなかったのです。

目指す生き方は「勤め人卒業」

そもそも勤め人とは、資本主義社会においては奴隷と同じ存在です。

勤め人は資本主義社会が生み出した現代の奴隷

自由を奪われる代わりに安定した地位と報酬を受け取ることができる。これが、資本主義社会における勤め人の姿です。

人から命令されることを極端に嫌うという私の性格では、勤め人としての人生を全うすると言う事は全く考えられない事でした。

そんな中最近、インターネットなどで「勤め人卒業」という言葉を耳にする機会が増えました。

もともとは、不動産業界で使われ始めた言葉だと聞いたことがあります。サラリーマン大家が持ち家を少しずつ増やしていき、やがては不動産収入が会社からの給料を超え、最終的には会社を辞めて不動産だけで生活する。まさに勤め人からの卒業です。

セミリタイヤとは異なり、こうした人たちは会社を辞めた後も積極的に収入獲得のための手段を開拓し続けています。不動産を買い進める人もいれば、太陽光発電などの別事業に乗り出すこともあります。

引退してのんびり暮らすと言うよりは、自分自身の人生を自分の力で切り広げると言うたくましさが、そこにはあります。

勤め人卒業こそ、私の理想とする生き方だと分かりました。

不労所得は可能か

会社から卒業した人は、キャッシュが自動で集まってくる仕組みを築きあげた人たちです。不動産の場合は、毎月の家賃収入がそれにあたります。

このような収入を、人は不労所得と呼ぶことがあります。働かずして手に入るお金、と言う意味です。いつかは自分も不労所得で生活したい。そんなことを思っているとも多いのではないでしょうか。

しかし、不労所得と言うのは多くの誤解を含んだ言葉です。

不動産収入について言えば、働かずして濡れ手で粟で家賃が得られるのは、最初から土地を持っている一部の富裕層に限られた話です。サラリーマンが不動産からキャッシュを得るためには、知恵と勇気と資金が必要です。

たとえば買い手のつかないようなボロ物件を破格の値段で仕入れ、DIYで労働力を投入してセルフリフォームをおこない、物件を蘇らせて借り手を付ける。そうやって手に入れた収入は不労所得ではなく、れっきとした事業収益です。

楽をして安定した収入を得ると言うのは、どちらかと言うと会社員的な発想です。勤め人の卒業に必要なのは、リスクを取り、自分の頭で考え、キャッシュを手に入れるための仕組みを作ることです。「不労所得」と言うマインドセットは、早々に捨て去っておきましょう。

経済的独立を果たそう

資産を作り上げていく上で最低限必要なことは、月々のキャッシュフローをプラスにすることです。そのために必要な事はシンプルです。入ってくる収入をなるべく大きくし、出ていくお金を極力小さくするのです。

この流れを、会社からの収入以外のみで達成することができた人のことを、経済的独立を果たした人と言うことがあります。

会社のしがらみに囚われず、労働者の身分から解放され、自分の力で生きていくと言う意味です。とてもいい言葉ですね。

経済的独立を果たすためには、贅沢は禁物です。質素な生活を心がけ、得られた収入は貯蓄に回し、しかるべきタイミングで投資に用います。投資先から得られたキャッシュは同じように貯蓄し、次の投資に備えます。このサイクルの回転数を徐々に上げていくことで、資産は雪だるま式に増えていくのです。

資産家の暮らしぶりが想像以上にシンプルだと言う話をよく聞きます。早々に経済的独立を果たした人たちは、キャッシュのありがたみを身に染みて分かっている人たちです。私たち普通のサラリーマンも、彼らのマインドを見習いたいものです。

まとめ

シンプルな言葉は思考を現実化させます。人から命令されることが極端に苦手な私にとって必要だったのは、「勤め人卒業」という言葉でした。

セミリタイアや不労所得といった言葉は魅力的で、多くの人の心を惑わせます。 しかしそこには、自分の人生を自分でドライブするという人間らしさをあまり感じ取れませんでした。

資本主義社会において、労働者は奴隷と同じ身分です。自由な身分への解放を願うのであれば、まずは勤め人卒業を目指しましょう。

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